私は2020年の6月に受験する事になって、とにかく時間がないので早く勉強を始めようとテキストを1冊買って1ページ目から勉強を始めました。
しかし、そこには大きな落とし穴があって、すぐに軌道修正をする事になりました。
私は最初に絶対にやってはいけない事に、運よく気づくことができ独学で1発合格する事ができました。今回の記事ではそのコツをぜひお知らせしたいと思います。
こんな方におすすめ
- 宅建を独学で合格したい人
- これから宅建の勉強を始める人
- 社会人等で勉強時間に限りがあって、効率よく宅建の勉強をしたい人
宅建試験はクセが強い!試験の内容をざっくりと説明します
宅建試験は大きく分けて5つの分野に分けることが出来ます。出題順にまとめると以下の通りです。基本的に宅建試験は法律の試験なので、ほとんどが法律に基づいた分野となっているのが特徴です。
宅建試験の大まかな分野5つ
1.権利関係
2.法令上の制限
3.税・価格評定
4.宅建業法
5.5点免除科目
まず前提のお話として
「宅建の学習はテキストにこだわってはいけない」
というお話をしたいと思います。
(宅建の勉強はテキストを使ってするから大事なんじゃないの?なぜこだわってはいけないの?)
と思う方もいるでしょう。
が、これはとても大事なお話なんです。
あながが宅建の勉強を始める理由は何なのか?
を確認して頂きたいと思います。
・宅建試験で満点(50点)を取ることなのか?
・宅建試験に合格することなのか?
普通は「宅建試験に合格すること」だと思います。
そもそも宅建を含む国家試験は満点を取れないように作られています。そして、合格するためには62%~76%以上の得点が必要です。
私は2021年の宅建試験で合格点と同じ38点(76%)を取りました。そのためには約250時間の勉強をしました。
ところが、合格点に達した勉強時間の4倍くらい、つまり1,000時間勉強しても私は間違いなく満点は取れないと思います。それほど満点を取る事は難しいのです。
理由の一つとして宅建の試験範囲はとても広いからです。合格のためにはどのテキストを選んでも問題がないのですが、満点を取るためには1冊のテキストでは全くたりないでしょう。
私も過去問などでテキストに出ていない問題が出ると気になってしまって、別の本を見たりネットで調べてみたりしましたが、解説を理解するだけで十分な事が多く、あまり深追いして、そこに時間を費やしてしまうと、全体の(試験までに残された)勉強時間が足りなくなってしまうんです。
某有名講師(のお話を聞く機会があったので分かったのですが)も「テキストには大差はない。どこの出版社も良いものを作っておられる。」と言ってましたが、宅建試験は受験者数が多い国家資格だけあって豊富なテキストが出版されています。
全ての出版物をチェックして精査して選ぶといった労力をかけてもそれほと意味がないんです。それよりも、「テキストをどのように使うか?」が大事なんです。
別の記事でどのテキストをどのように使って合格したか、を紹介しますが、もちろん紹介したテキストでないと絶対に合格できない訳ではありませんので、あくまで参考にして頂く程度でよろしいかと思います。
宅建クエスト理論で宅建を攻略しよう!!
上の地図は宅建試験の50問を分野別にビジュアル化したものです。
50問の試験は4択のマークシート方式になっていて、1問~25問(前半)が左側に、26問~50問(後半)が右側に配置されています。
そして、テキストの多くが出題される順番で、1ページ目が「権利関係」となっている物が一般的です。少し親切なテキストだと最初に「宅建業法」が載っているものもあります。
私は勉強して数日してやっと宅建試験の構造がざっくりと理解できましたが、それに気づいた時に、なんて意地悪な出題の仕方をするんだと驚きました。
その理由は問題の前半に一番難しい問題と二番目に難しい問題が出てくるからです。これを人に説明する時になかなか伝わらずに苦労した結果、
ドラクエでたとえてみることにしました
問1~問14は「権利関係」という分野ですが、上の地図でご覧になったとおり、魔王の城がありますw
真面目に1ページ目から始めてしまうと、いきなり魔王(ラスボス)と戦うことになります。
冒険してすぐにラスボスと戦うのはさすがに無理がありませんか?
RPG(ロールプレイングゲーム)をやった事がある人ならお分かりだと思いますが、一般的にRPGは最初に弱い敵を倒し、強くなってから強い敵がいるエリアへと進み、そして最後のしあげに魔王(ラスボス)を倒すゲームです。
真面目な私はテキストの1ページ目からとりかかり、確認のために過去問を解いてみても全く解けないし、最悪な事にテキストを見ても回答が理解できないというハマりパターンですっかり「今年はもう宅建合格は無理かも…。」とまんまと罠にハマり、意気消沈してしまいました。
「権利関係」とは、民法・借地借家法・区分所有法・不動産登記法などの法律から出題される分野で、中でも「民法」は超難関で有名な弁護士や司法書士、弁理士などの国家資格でも出題されるんです。それなら勉強範囲が広くて深くて超難しいという事も納得ですよね??
ではどうすれば良いか?
そうです。
超簡単で満点も十分狙える「宅建業法」から勉強を始めましょう!
宅建業法は、その名の通り宅建業の法律で、宅建士として働く時にも、独占業務である『重要事項の説明』など役に立つ知識が盛りだくさんです。
ここから勉強(冒険)を始めることで、着実に得点できる実力がつきます。
また、宅建試験は50問すべてが同じ1点なので、「宅建業法」は比較的簡単なだけでなく出題数も20問と全分野の中で最大なので、ここを極めることが合格への近道です。
私も、このことに気がついてからは勉強がはかどり始め、すっかり無くなってしまった今年で合格するぞ!という気持ちも取り戻すことができました。
このブログでは、今後は「宅建業法」を中心に最優先で勉強すべき分野から勉強法の詳細についても、ご案内していきたいと思います。