宅建に無事に合格した後は何もしないと合格者というだけで宅建士の資格者にはなりません。合格証書と一緒に届く案内にもこう書いてあります。
『宅地建物取引士として業務に従事しようとする方は、受験した都道府県において資格登録を受け、かつ、当該知事が発行する宅地建物取引士証の交付を受けることが必要になります。』
なんと、登録の後に交付という手続きが必要なんですね…。しかも、受験した都道府県というのが注意です。私は宅建士として働く予定の会社が東京都の会社ですが、住んでいるのが神奈川県ですので、神奈川県で登録の手続きをする必要があるという事ですね。
すぐに宅建士として働く訳ではない人も、登録するには時間がかかるので、あらかじめ登録している人は宅建業者から見ると即戦力なので、登録しておいて損はないと思います。(ただし登録手数料に37,000円必要ですが、)合格後1年以内に登録をすれば法定講習を受講しなくて良いので時間と費用の節約にもなります。いつかは資格を使うという人は、ほとんどの宅建業者では資格手当もつきますので後々に元は取れるかと思います。
こんな方におすすめ
- 自己採点の結果、合格しているので、手続きについてあらかじめ知っておきたい人
- 合格証書は大事に取ってあるが、他の書類はどっかに行ってしまったので、何が入っていたか確認したい人
合格証書と一緒に届く書類について
無事に合格したら、このような封筒が届きます。届いた方はおめでとうございます!
このように中には合格証書以外にも、色々と書類が入っています。それでは、何が入っているか見てみましょう。
封筒に入っている物
- 合格証書・・・メインの物です、手続きにも必要なのでコピーをとったら額に出も入れて飾りましょう♬
- 合格証書等の送付について・・・内容物の説明(ペラ1)です。裏面に登録実務講習実施機関一覧が書いてあります。
- 都道府県別の登録などの手続きについて・・・受験した(住んでいる)都道府県別になっています。(ペラ1)1年以内に登録手続きをすると法定講習が免除になりますが、その期日が書いてあります。
- 宅地建物取引士資格登録等の手続について(全国共通版)・・・冊子になっています。申請書類(登録申請書、誓約書、実務経験証明書)として切り取って使えるようになっていますが、自治体ごとのホームページでもダウンロードして印刷ができます。切るのが面倒な方は印刷がオススメです。
- 登記されていないことの証明申請書・・・法務局で申請するための書類(ペラ1)です。法務局はどこでも良い訳ではないので、この手続きができる場所を確認しましょう。こちらの東京法務局の窓口一覧のページが見やすくて便利です。
- メルマガの案内・・・これは読まなくても、手続きには問題ありません。
同封の冊子にも書いてありますが、実務経験が2年以上ある人、とそうでない人で登録するまでの手順が異なります。実務経験が2年未満の方は「登録実務講習」を受ける必要があります。
また、実務経験が2年以上あってもその会社が、あなたを従業者名簿に記載していなかったり、あるいは退職後に依頼して断られたりすると講習を受ける必要が出てくるので注意が必要です。
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宅地建物取引士資格登録の手続きについて
受験をした都道府県(通常は住んでいる都道府県となります。)で宅建士登録の手続きを行います。私のように神奈川県在住で東京都勤務といった勤務地と居住地の都道府県が異なる場合は注意が必要です。登録の手続き後、登録通知書(ハガキ)が届くまで待つ事となります。通常は約30日、繫忙期ですと40日~60日もかかることがあるようです。
会社によっては登録が終わらないと、資格手当がもらえないので申請は早めに済ませておきたいですね。
申請を早く終わらせるためにも、住所の管轄で取得する「住民票」と本籍の管轄で取得する「身分証明書」は早めに取得しておきたいところですね。本籍地が
遠方の場合は郵送で取り寄せることが多いと思いますが、郵送ですと最短でも数日はかかりますので注意が必要です。
【最後の手続き】いよいよ宅地建物取引士証交付申請です。
上記の、登録申請が終わったら、ようやく宅地建物取引士証の交付申請ができます。
「登録通知書」が必須なので意外と時間がかかるということになります。
宅建に合格した方なら勉強済みのお話ですが、重要事項説明を行うときには宅地建物取引士証が必須ですから、これがないと仕事ができないという事になりますね。